2008年10月29日水曜日

冬は生姜のパワーがもっとも発揮される!

 魯山人のお茶漬け、羅臼昆布のダシをとったものにチリメンジャコを加えた佃煮を作り、白胡麻をふったものです。(写真、暮らしの手帳、10月号)
 私は隠し味に冬は体を温める漢方の教え、生姜を加えます。
(数本の針生姜にするか、生姜汁を一滴にするか)

 弁当を作る人が増え、家で料理をすることが増えたとのニュースがありましたが。昆布や鰹節、生姜、ニンニクなどの副調味食材をうまく利用する、そうすれば料理は広がります。これから冬を迎えますが、【生姜】を少し隠し味や、味を引き立たすことに利用すると、清涼感のある香りが臭覚を刺激して食欲をそそり、さらに独特の辛味が唾液の分泌を促し、消化吸収を助けて食欲を増進させます。体を温める効果もあります。

【生姜の効能、あるある(2006/12/3放送)より】

師走!あなたの体弱っていませんか?
弱った体に良い食べ物グランプリを行ったところ
1位しょうが 2位ニンニク 3位ネギ 4位みかん 
5位豚肉
ショウガを選んだ専門家はは50人中44人!
冬はしょうがパワーが最も発揮される。

 日本最古の医学書にも生姜は風邪を治すと記載され薬効が認められていた。薬味という言葉は生姜から生まれた言葉なのだ。漢方の世界でも「生姜無くして漢方は成り立たない」と言われ、医療用漢方薬の70%に含まれ、滋養強壮などたくさんの効能があるとされてきている。

 世界で言われている「生姜の効能」は。
⇒体を温める、免疫力を高める、発汗・去痰、咳を抑える、解熱、鎮痛、血液さらさら、強心、消化・吸収能力、抗潰瘍 吐き気を取る、抗菌、めまい、コルステロール低下、生殖機能の改善、酸化防止、うつ、解毒どんな効能があるのか謎の多い食べ物でありました。
 ところが最近、驚くべきパワーのヒミツが徐々に解明され、今、専門家の間で 弱った体に最も良い食材として注目されている。
生姜の効能は、ただ食べれば誰でも得られるのか?
生姜は食べ方によって効能が違ってくると考えられる、生姜は生か加熱かで効果が全く違う。
 生姜の「生」を天ぷらや冷奴など生ですりおろして使うことが多いが、あるあるの調査で、生姜を生で食べた人は白血球が増えていた。
 白血球は体を守る免疫細胞体内に侵入した風邪のウィルスや細菌と闘い体を守ってくれる。
 細胞免疫細胞が増えるということは、防衛能力が強化されるということ、生姜に含まれるジンゲロールと言う成分が免疫細胞の数を増やして、免疫を強化していると考えられる。ジンゲロールは、辛味成分細菌類に直接攻撃を仕掛ける。
 殺菌作用も持っているジンゲロールは加熱すると減ってしまう。ジンゲロールが多いのは生の生姜、ジンゲロールには弱点があった!
 それは酸素ジンゲロールはとても酸化しやすい物質で、酸素に触れると酸化し本来の働きができなくなってしまう。
 あるあるで、生姜を最初におろすのと、食べる直前におろすのでは、ジンゲロールの量が1/4になってしまっていた。たった3分で半分に激変、細かく切れば切るほど空気に触れる表面積が増え酸化しやすくなる。
おろし>微塵きり>千切り>スライス
 風邪を引きそうな時は生姜は生で食べるのがオススメただし、食べる直前におろす!
 おろした時の汁にもジンゲロールはたくさん含まれているので、残さずにジンゲロールの効果的な摂り方、生姜をスライスしハチミツに漬けた「生姜のハチミツ漬け」ハチミツに守られたジンゲロールは、酸化するのを抑えられるし、ハチミツに溶け出したジンゲロールも吸収できる。
 お湯や紅茶で割って飲む、生姜の産地では皮を剥かずに使うのが定番、実はこれはとてもお得な切り方です。
 ジンゲロールを初め生姜独自の成分のほとんどは皮の近くに多く含まれている、生姜の皮はスプーンを使って薄く剥く。
生姜の保存の仕方は冷蔵庫に入れない!
 10度以下になると生姜は低温障害を起こしてしまい、ジンゲロールを初め生姜独自の成分の多くが減ってしまう。湿った新聞紙に包み、光の当たらないところに置いておくと皮がジンゲロールを酸化から守ってくれる。
 加熱料理した生姜には効果はないのか?
 生に比べるとジンゲロールの量は減ってしまうが、ショウガオールという成分は増えていた!
 ジンゲロールに火を加えるとショウガオールに変身する、ショウガオールは血管を拡張し血行をよくする働きがあり、カラダが温まる冷え性の強い見方だ。
 加熱時のショウガオールの量。
 炒める>煮る>茹でる
 ちなみに、生姜焼きは漬けだれにジンゲロールが溶け出しているので、漬けだれも使って炒めないと損!千切りも一緒に炒めましょう。
 体を温めたいときに炒め物に生姜を入れる、ショウガオールが効果的に摂れる生姜料理。
「きんぴら生姜」千切りにした生姜を炒め甘辛く味付け。
「生姜のふりかけ」ジャコと一緒に強火で炒める。
「生姜の八宝菜」スライスした生姜を野菜と炒め片栗粉でとろみをつける。
「生姜風味のぺペロンチーノ」千切りにした生姜をニンニクと炒めパスタと絡める。
「生姜の卵焼き」刻み生姜を卵焼きの中に入れる。
 風邪を引いた時に飲む「生姜湯」は、優れものぬるめの生姜湯がオススメ、生姜を生で下ろして作る生姜湯。
 生の時にはジンゲロールが豊富だが、熱いお湯を加えるとジンゲロールがどんどんショウガオールに変わってしまう。ぬるめのお湯であれば、免疫力を高めるジンゲロールと、カラダを温めてくれるショウガオールのダブル効果が得られる。生姜は生で食べればジンゲロールで風邪対策に、生姜に熱を加えて食べるとショウガオールで冷え性対策になります。

    

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